立命館宇治中学校・高等学校について

2018/09/10

今朝は立命館宇治中学校・高等学校の入試説明会に出席してきました。

大和塾寺山校から歩いて約10分、大和塾神明校から歩いて15分の距離ですので、当塾は立命館宇治中学校・高等学校のお膝元です。

当塾からも多くの生徒が合格し、現在も学校に在籍しています。また、多くの立宇治生が学校の補習のために当塾の私立クラスを受講してくれています。

校長であるチャールズ・フォックス先生の「Good morning!」のご挨拶から始まり、約1時間の説明でした。

その内容を簡単にお伝えします。

現在、日本の高校生で海外に3か月以上留学している人数は約3,000人。2017年の15歳人口は1,200,000人。高校生400人に1人が留学している計算になります。

なんだか多いなと感じられるかもしれませんが、世界基準からすると非常に少ない数字となります。現在日本ではしきりにグローバル、グローバルと叫ばれています。世界の動きに日本が取り残される危険が迫ってきているからです。そんな情勢の中でも日本からの留学生の数が増えていません。本当に危機的状況だと教育現場に立っている私は思います。

立命館宇治の先生方はかなり前からこの危機的状況を察知し、日本の国際化の促進のために手を打ってこられました。当塾も立命館宇治の先生方からいただいた情報をもとに塾内でもグローバル教育について様々な手を打ってきました。

日本の英語教育では会話ができるレベルに達しない。

日本全体の経済状況が悪化している。

留学に関する情報が不足しているのが原因で留学に不安を感じている。

高校生で留学すると大学受験に間に合わない。

様々な原因で留学者数が伸びていないのが現実です。ぜひ、若いうちに短期間でもいいので海外での生活、海外の教育を受けてもらいたいと思います。子供たちの世界が広がり、夢が広がるはずです。

立命館宇治では理系・文系を別々に育てるのではなく、両立した教育で理系も文系も両方に強いジェネラリストを育てるべきだと考えられています。少子化で就業人口が少なくなるこれからの日本では、少ない人数で日本を立て直す必要があります。立命館宇治は文系で、立命館（長岡京）は理系と世間では言われていますが、立命館宇治も理系教育に力を入れて指導されています。考え方によっては、少人数の生徒に理系教育を行っておられるのでお得だと思います。

中学校は170名～180名、5クラス募集です。そのうち帰国生は30名～40名です。英語力のレベルに差があるので、全員が英語授業をグレード別、少人数で受講しています。IPS方式入学者は数理社を英語で受講することになります。帰国生は1年生の間、放課後に補習があります。入試は自己推薦、i推薦、SA推薦、一般４科、一般３科、国際推薦、国際A、国際B、IPS方式となっています。１０月６日の入試説明会に参加していただければ詳細がわかります。受験希望の方は必ずご参加お願いします。

一般入試の入試問題では国語は説明文と文学作品が出題されます。説明文は筆者の結論を読み取り、文学作品は登場人物の様子から感情を読み取れるように訓練が必要です。算数においては計算問題・小問群、規則性、割合は確実に点数を取り、文章題の旅人算の特訓、図形問題の特訓が必要となります。

国際入試に関してですが、１１月２４日、１月１９日の入試では国際A方式、国際B方式、国際IPS方式、国際自己推薦一般方式、国際自己推薦IPS方式で出願できます。国際A方式は海外の現地校に通われている生徒、国際B方式は海外の日本人学校に通われている生徒のための入試となります。１１月入試の国際自己推薦の申請期間は9/3～9/28なので急ぐ必要がありますが、１月入試の場合は9/29～12/4ですので余裕があります。

高等学校はIG、IM、IBの３つのコースが用意されています。普通科はIGです。IMは１年間の留学プログラムが１年生の時に用意されています。IBは国際バカロレアディプロマプログラムの単位習得を目指し、海外大学進学を視野に入れて学習を進めておられます。IGコースでも英語教育はグレード別の指導になりますので安心できます。

入試では推薦A（学業）、B（スポーツ）、C（学寮：通学１時間半以上）があり、中学校の成績を推薦基準とされています。

各推薦の基準は異なりますので、説明会等でご確認ください。推薦が取れず、一般入試で専願受験する場合も中学校の内申をもとに加点措置があります。

高校には奨学金制度があり、IM海外留学支援金と学業奨励奨学金があります。学業奨励奨学金は推薦入試の資格申請するときに希望し、基準に達していれば支給されます。またB日程2/12の学科試験の得点上位者も専願併願を問わず入学後に支給されるようです。

中学３年生の塾生の皆さんには授業時にさらに詳しくお話しさせていただきます。