言葉が持つ力
2013/02/09
教育業界でコーチングやティーチングなどの言葉をよく耳にするようになりました。保護者の皆様も聞かれたことがあると思います。大和塾でも常勤のスタッフはコーチングの勉強を続けております。
最近は体罰やいじめの問題がよく報道されていますが、今日は言葉の持つ破壊力についてお話ししたいと思います。
塾講師、学校の教師、保護者の皆様のほとんどが言葉の持つ破壊力を認識できていないと思います。
私たち大人は、気づくと子供に対して言うつもりでなかったことを口走っていたりします。肉体的暴力ではなく、言葉の暴力で子供たちの心を傷つけているのです。
これは子供の事をきちんと理解できていないことに要因があります。ご家庭においては仕事が忙しく、なかなか子供と話す時間が取れない方に見られます。
うちの家庭は愛にあふれていると思っておられても、実はそうでなかったりします。
子供が全然話をしてくれないという方は特に要注意です。思春期ということもあるかとは思いますが、思い返してみてください。
本当に幼いころから全然話をしない子でしたか?生まれてから現在までずっと静かな子でしたか?そうではないはずです。
子供:「ねえねえ、お母さん。」
母:「ちょっと待って。今忙しいから後でね。」
子供:「・・・・・・・」
今までにこんなことはなかったですか?これを繰り返ししているうちに子供たちは心を静かに閉ざしていったのです。
そして追い打ちをかけることを大きくなった子供にしています。
子供が何か問題を起こした時に、子供を責めたり、怒りをぶちまけたりしていませんか?
「今度やったらお小遣いは無し!」 脅していませんか?
「お前はバカだ」 とか 「そんな子を育てた覚えはない!」 というようなセリフを言った覚えはないですか?
決めつけたり、批判したり、嫌味を言ったりしていませんか。子供の心はズタズタです。
心を閉ざした子供に何を言っても聞いてはくれません。聞いているふりをしているのです。説教をしても全く意味がありません。
子供は静かに聞いたふりをすれば短時間で終わると考えています。
うちの子に限って。。。そう思いますね。
難しい問題です。
今からでも遅くはありません。子供たちとしっかりお話をしてください。最初は話にならないかもしれません。でも根気よく続けてください。
そのうちよく話す子供に戻ります。
私はこの仕事を始めて20年になります。20年続けてきてやっと子供たちの心が見えるようになってきました。
子育てって本当に難しいですね。
大和塾に通ってくれている生徒の皆さんの心を傷つけないように指導しているつもりですが、こちらも人間ですから言い過ぎることも説教をすることもあります。
でも、フォローが大切です。言ってしまったことは取り返しがききません。でも、愛情をもって接してあげることによって少しずつ回復できます。
特に、お父さんやお母さんなら簡単にとは言えませんが修復できるはずです。お子様をしっかりと抱きしめてあげてください。そして大切に想っていることを言葉で伝えてあげてください。
言葉が持つ力は偉大です。